皆さんこんにちは。
愛知県名古屋市を拠点に、東海三県を中心に建具や家具の製作から取付けまで一貫して手掛けています有限会社 太建です。
障子を新調・交換する際に、「どんな種類やデザインがあるのか名前がわからない」「和室だけでなくモダンな部屋に合うものはあるのか」など、疑問や不安を抱えている人もいるでしょう。一言で障子と言っても、格子の組み方や機能的な形状には多くのバリエーションがあり、選び方一つで部屋の印象や快適性は大きく変わります。
この記事では、理想の空間を作りたい方に向けて、建具屋の視点から代表的な障子の種類や名前、素材ごとの特徴や選び方について詳しく解説します。
新築やリフォームでこだわりの建具をお探しの方はもちろん、メンテナンスや張り替えを検討中の方にもわかりやすく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
■格子の種類とデザイン

障子の表情を決定づけるのは、木を組み上げて作られる「組子(くみこ)」のデザインです。格子の間隔やパターンの違いによって、部屋全体の雰囲気がガラリと変わります。ここでは、古くから親しまれている定番の形から、現代の住まいにマッチするスタイリッシュな意匠まで、代表的な種類を紹介します。
・伝統的な格子

一般的に最もよく見かけるのが「荒間(あらま)障子」です。組子の間隔が広く、光をたっぷり取り込めるため、明るく開放的な和室を作りたい場合に適しています。一方、関東地方などで好まれる「横繁(よこしげ)障子」は、横方向の桟(さん)を細かく入れたデザインが特徴です。
横のラインが強調されることで空間に広がりを感じさせ、落ち着いた品のある印象を与えます。これらは既製品としても入手しやすい標準的なタイプですが、職人が手作業で組んだものは木の美しさが際立ちます。
・おしゃれでモダンな格子

リフォームや新築で人気が高まっているのが、デザイン性を重視したモダンな障子です。例えば「吹き寄せ障子」は、組子の間隔を等間隔ではなく、2本や3本ずつ寄せて配置することで、リズミカルで洗練された空間を演出します。また、縦と横の比率を変えたシンプルなマス目のデザインなどは、和室だけでなくフローリングのリビングや北欧風のインテリアとも相性が良く、カーテンの代わりに採用されるケースも増えています。
・オーダーならではの意匠

私たち建具屋が手掛ける注文製作(オーダーメイド)なら、決まった型にとらわれない自由な表現が可能です。ひし形や亀甲模様などの複雑な幾何学模様を組み込んだり、部屋のサイズ(開口寸法)に合わせてミリ単位で格子のバランスを調整したりすることもできます。世界に一つだけの建具は、まるでアート作品のように室内を彩ります。「カタログにはない特別なデザインにしたい」というご要望にも、熟練の職人が確かな技術でお応えします。
■雪見や猫間など機能的な種類

障子は単なる目隠しや間仕切りとしての役割だけでなく、外の景色を楽しんだり、室内の換気を行ったりするための機能を持った種類が存在します。四季の移ろいや光の調整を可能にする、先人の知恵が詰まった建具の構造について解説します。
・雪見障子と猫間障子の違い
旅館や古民家などでよく見かける「雪見障子」は、枠の下部(腰板の上など)にガラスが組み込まれたタイプです。その名の通り、寒い冬に障子を閉め切ったままでも、温かい室内から庭の雪景色を眺められるように作られています。
一方、「猫間障子」は、このガラス部分に開閉可能な小さな障子(孫障子)が付いているものを指します。名前の由来は諸説ありますが、現代の注文建具では、ガラス面を隠してプライバシーを確保できる機能性の高さから、リビングや寝室にも採用されることが多い種類です。
・光と風を調整する仕組み
猫間障子に見られる、孫障子を上下にスライドさせる仕組みは「摺り上げ(すりあげ)」と呼ばれます。これを動かすことで、直射日光が眩しいときは閉じて光を和らげ、開放感を味わいたいときは上げてガラス面を見せるなど、状況に合わせて調整が可能です。
また、ガラスが入っていない構造にすることで、障子を閉めたまま風の通り道を作り、湿気を逃がして空気の入れ替えができるタイプもあります。日本の気候風土に適した、非常に合理的な設計です。
■障子紙の種類

障子の使い勝手や寿命を大きく左右するのが、貼り付ける「障子紙」の選び方です。昔ながらの和紙だけでなく、近年では強度を高めた化学繊維入りや、水拭きできるプラスチック製など、ライフスタイルに合わせた多様な素材が登場しています。用途に応じた正しい選び方と、気になる費用の目安について解説します。
・破れにくい素材の選び方
小さなお子様やペットがいるご家庭で最も重視されるのが「破れにくさ」です。一般的な和紙(パルプ)は衝撃に弱いのが難点ですが、これを解決するために開発されたのが「強化障子紙」です。化学繊維を混ぜることで通常の数倍の強度を持たせています。
さらに耐久性を求める場合は、和紙の両面を樹脂でラミネートした「プラスチック障子紙」がおすすめです。見た目は和紙の風合いを残しつつ、汚れても水拭きができるため、メンテナンスの手間が大幅に軽減されます。施工には専用の両面テープなどが必要になるため、プロに張り替えを依頼するのが確実です。
・和紙の風合いと費用感
素材によって価格は大きく異なります。最も安価なのは一般的な「普通紙(パルプ)」で、リーズナブルに張り替えられるのがメリットです。一方、強化紙やプラスチック紙は材料費が高くなりますが、破れにくく張り替えの頻度を減らせるため、長い目で見れば経済的と言えます。
また、価格は上がりますが、天然素材の「手漉き和紙」は、光を拡散させる美しさや、室内の湿気を調整する調湿効果に優れています。来客のある和室には本物の和紙を、リビングには耐久性のある素材をといったように、部屋の用途に合わせて使い分けるのがポイントです。
■建具屋で叶える理想の障子

既製品のカタログから選ぶだけでなく、建具屋に直接製作を依頼する「注文建具」という選択肢があります。リフォームで窓枠のサイズが規格外であったり、既存の家具と色味を合わせたいといった場合、オーダーメイドなら柔軟な対応が可能です。私たちプロの職人は、お客様のイメージを形にするための豊富な知識と技術を持っています。
こだわりのデザインを実現できる点が、注文製作の最大のメリット(利点)です。「雑誌で見たおしゃれな写真のようにしたい」「組子の密度を変えてモダンにしたい」といったご希望があれば、図面を作成し、世界に一つだけの障子をお作りします。
また、製作だけでなく、将来的なメンテナンスや修理まで考慮した設計を行うため、長く安心して使い続けることができます。和室の雰囲気を一新したい方も、現代的な空間に和の要素を取り入れたい方も、ぜひ一度私たちにご相談ください。あなたの暮らしに寄り添う、最適な一枚をご提案します。
■まとめ

障子は、格子のデザインや機能的な形状、紙の素材の組み合わせによって、空間の印象を大きく変えることができます。伝統的な「荒間」や「雪見」だけでなく、現代の暮らしに馴染むモダンなデザインや、破れにくい素材を選ぶことで、より快適な住まいが実現します。
既製品では叶わない細かなこだわりや、特殊なサイズへの対応は、注文建具ならではの魅力です。私たち有限会社太建では、熟練の職人がお客様のご要望に合わせて一点から製作いたします。「どんな種類が合うかわからない」という場合も、プロの視点でご提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
■障子の製作・張り替えのご相談は「太建」へ!

有限会社 太建は愛知県名古屋市を拠点に、こだわりの木製建具・障子の製作から施工までを一貫して手掛けています。「部屋の雰囲気に合うデザインが分からない」「既製品ではサイズが合わない」といったお悩みも、経験豊富な職人がプロの視点で解決します。
伝統的な荒間障子から、モダンな空間に馴染むオリジナルデザインの格子まで、お客様のイメージを形にするオーダーメイド製作が得意です。雪見障子のような機能的な建具や、ペット対策として破れにくい障子紙を使った提案など、用途に合わせた最適な仕様をご案内いたします。
新築・リフォームでの新規製作はもちろん、長年愛用された建具の修理や張り替えのご相談も承っております。お電話・メールにて、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。皆さまからのご相談を心よりお待ちしております。
▼関連記事▼
和室建具の種類|おしゃれな引き戸・ふすま・障子の選び方を解説!

