皆さんこんにちは。
愛知県名古屋市を拠点に、東海三県を中心に建具や家具の製作から取付けまで一貫して手掛けています有限会社 太建です。
建具について調べていると、「建具って具体的に何を指すの?」「ドアや引き戸の違いはどう見分ければいいの?」と迷う場面はありませんか?住まいづくりやリフォームを考える方の中には、建具の種類や選び方が分からず、不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
実は、建具の役割や種類、素材の特徴を押さえるだけで、空間に合った建具を選びやすくなり、住まいの使いやすさや印象が大きく変わります。
そこで今回は、建具とは何か、種類や素材の違い、選び方のポイントまで分かりやすくご紹介していきます。住宅の建具選びで迷っている方や、ドアや引き戸を見直したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
■建具とは?

建具は建物の開口部に設置されるドアや窓、引き戸、障子、ふすまなどの総称で、住まいの使い勝手や空間の印象を大きく左右する重要な建材です。出入り、採光、換気、間仕切りといった暮らしに欠かせない機能を担い、内部と外部のどちらにも使われます。ここでは建具がどのように分類され、どんな場所で活用されるのかをわかりやすく整理します。
・建具と建築の関係
建具は建物の一部として、部屋の出入りや採光、防犯、断熱性など多様な役割を果たします。例えば玄関のドアは防犯性や気密性、リビングの窓は採光や断熱性が重視されるように、建具は場所ごとに求められる性能が異なります。素材も木製、アルミ、樹脂などさまざまで、それぞれ特性があります。内部では引き戸や開き戸など開閉方法によって必要スペースや使い勝手が大きく変わるため、建築計画では建具の選定がとても重要です。
・外部建具とは
外部建具は屋内と屋外をつなぐ建具で、玄関ドア、サッシ窓、勝手口などが該当します。風雨や気温差に耐える性能が必要なため、アルミ製サッシや樹脂製、複層ガラスなどがよく使われます。防犯性、気密性、断熱性は特に重要で、採光と安全性のバランスも求められます。外構との調和や外観デザインにも関わるため、住まい全体の印象づくりに大きく影響します。
・内部建具とは
内部建具は部屋や空間を仕切るために使われる建具で、室内ドア、和室の障子、収納扉などが含まれます。開き戸・引き戸・折れ戸など種類が豊富で、レールの有無や開閉の方向によって使い勝手が変わります。また、木材の質感やガラスのデザインなどは空間の雰囲気に直結するため、インテリアとしての役割も大きいです。設置する場所や目的に合わせて選ぶことで、暮らしの快適性が高まります。
■建具の種類と特徴

建具には、使う場所や目的に合わせてさまざまなタイプがあり、開閉方法や材質によって使い勝手が大きく変わります。住宅や店舗、リフォーム計画では、どの建具を選ぶかで空間の快適性や動線が左右されます。ここでは一般的に使われる建具のなかでも需要の高いドア、引き戸、窓建具の特徴を整理し、選ぶ際のポイントをわかりやすく紹介します。
・ドアのタイプ
ドアは開き戸とも呼ばれ、住宅の玄関や洋室、リビングの出入りに多く使われる建具です。左右どちらかに開く構造のため、開閉スペースが必要ですが、気密性や防音性に優れています。木製ドアは温かい雰囲気があり、アルミやスチールタイプは耐久性や防犯性が高いのが特徴です。室内用ではデザインの種類が豊富で、ガラス入りタイプは採光性が高く、空間を明るくしたい場合に選ばれています。
・引き戸のタイプ
引き戸はレールに沿って横に開閉するタイプで、スペースを取らないことが大きなメリットです。和室の障子やふすま、リビングの間仕切り、収納扉などで幅広く使われています。開閉が軽く、子どもや高齢者でも扱いやすいため、バリアフリー住宅での採用も増えています。木製だけでなくガラス入りやアルミ製など種類が多く、空間の雰囲気づくりにも適しています。
・窓建具のタイプ
窓の建具はサッシやガラス部分で構成され、採光、換気、防犯、断熱性など住まいの快適性に直結する重要な部分です。アルミサッシ、樹脂サッシ、複合サッシなど材質ごとに性能が異なり、寒さや暑さに強い住宅には断熱性の高い樹脂製が選ばれることもあります。また、掃き出し窓、腰窓、滑り出し窓など開閉方式にも種類があり、使う場所によって適したタイプが変わります。
■建具素材の違い

建具に使われる素材は、見た目だけでなく、耐久性・断熱性・気密性・コスト・掃除のしやすさなど、多くの性能に関係します。住まいの用途や設置場所に合わせて素材を選ぶことで、快適性や安全性が大きく変わります。ここでは代表的な木製、アルミ、樹脂素材について特徴を整理し、選び方の参考になる情報を紹介します。
・木製建具の特徴
木製建具は住宅の室内ドアや和室の建具など幅広く使われ、自然素材ならではの温かい雰囲気が魅力です。木材の種類によって硬さや色味が異なり、空間全体のインテリア性を高められます。加工の自由度が高く、造作建具としてオーダーメイドしやすい点も特徴です。ただし湿気による反りや伸縮が起こることがあり、適切なメンテナンスが必要になります。素材の質感を重視する方や注文住宅のこだわりを持つ方に選ばれやすい素材です。
・アルミ建具の特徴
アルミ製の建具は外部建具として一般的で、サッシ窓や玄関まわりに多く使用されています。軽量で耐久性が高く、風雨や温度変化にも強いため、外部との接点が多い開口部に適しています。また、気密性を確保しやすく、防犯性を高める複合ガラスとの相性も良い素材です。一方で熱を伝えやすい性質があるため、断熱性を求める地域では樹脂との複合タイプが用いられる場合もあります。
・樹脂建具の特徴
樹脂製建具は断熱性が高いことが特徴で、冷暖房効率を重視する住まいに適しています。特に樹脂サッシは結露しにくく、寒冷地や気温差の大きい地域で広く採用されています。また、色やデザインの種類が豊富で、内装や外観に合わせた選び方ができます。デメリットとしては紫外線による劣化や強度の面でアルミより劣る場合があり、設置場所を考慮した選定が重要です。
■建具選びのポイント

建具を選ぶ際は、見た目だけでなく、設置場所・使用目的・開閉方法・素材の特性を考慮することが重要です。住まいの動線や空間に合わない建具を選ぶと、開け閉めがしづらかったり、部屋が暗くなったり、気密性や断熱性が不足することがあります。ここでは、暮らしの快適性を高めるために押さえておきたいポイントを整理します。
・空間と用途で選ぶ
建具は使う場所ごとに求められる機能が異なります。リビングなら採光を確保するガラス入り建具、寝室なら防音性の高いタイプ、玄関なら防犯性や気密性が重要です。また、開き戸はしっかり閉まる反面スペースが必要で、引き戸は省スペースで動線を妨げません。例えば廊下が狭い住宅では引き戸が適しており、収納スペースが多い部屋では折れ戸が便利です。空間の幅やレイアウトに合わせて開閉方法を選ぶことで、日常の使いやすさが大きく変わります。
・建具屋さんに相談する
建具は種類・材質・サイズ・レールの有無など検討項目が多く、専門的な判断が必要な場合があります。とくに造作建具やリフォームでは、既存の開口部や壁の強度、動線との相性を考えて選ぶ必要があります。建具屋さんに相談すれば、目的に合わせた最適な素材やタイプを提案してもらえるため、失敗を避けやすくなります。サイズ調整や加工が必要な場合も、専門家の技術が役立ちます。
■まとめ

建具はドアや窓、引き戸、障子などの総称で、出入り・採光・換気・間仕切りなど暮らしに必要な役割を担う建材です。外部建具は防犯性や断熱性、内部建具は空間の印象や使い勝手に影響し、住まい全体の快適性を左右します。
建具には開き戸・引き戸・折れ戸・サッシ窓など多くの種類があり、開閉方法や必要スペースが異なります。素材も木製、アルミ、樹脂で特徴が変わり、デザイン性、断熱性、気密性、メンテナンス性など選ぶ際の視点はさまざまです。
建具選びでは「設置場所」と「求める機能」を明確にし、動線や空間の広さとの相性を考えることが重要です。造作建具やリフォームでは専門的な判断が必要な場面も多いため、建具屋さんに相談することで最適な提案を受けやすくなります。建具の特徴を理解し、目的に合わせて選ぶことで、住まいの快適さと使いやすさが大きく向上します。
■建具のお悩みは「有限会社 太建」へご相談ください!

有限会社 太建は愛知県名古屋市を拠点に、木製建具の製作から取り付けまでを手掛けています。住宅のドアや引き戸に関する幅広い施工実績を持ち、開閉不具合やドアノブのゆるみ、蝶番のずれなどの部分修理にも対応可能です。既製品では対応できない寸法調整や、空間に合わせたデザイン性の高い建具づくりも得意としており、造作建具のご相談にも柔軟に対応できます。
建具は住まいの使いやすさや印象を左右するため、適切な素材選びや機能性の判断が重要です。太建では、現地の状況を丁寧に確認し、必要な調整・交換・製作をプロの視点でご提案します。既存建具の調整だけでなく、「暮らしに合った建具に替えたい」「部屋の雰囲気に合わせた扉をつくりたい」といったご要望にも、職人の技術でしっかりお応えします。
小さな不具合からデザイン性の高いオーダー建具まで、どんなご相談でもお気軽にお問い合わせください。お電話・メールにて、皆さまからのご相談を心よりお待ちしております。
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