オフィスのストレスは木質化で軽減できるって本当?

皆さん、こんにちは。愛知県を拠点に、地域密着でオフィスの木製建具・家具の特注製作を手掛けている太建です。


「最近、社員の表情が硬い気がする」「オフィスの雰囲気がどこか無機質だ」——そんな悩みをお持ちの経営者や総務担当の方も多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、オフィスの木質化には、社員のストレスを和らげる効果があることが実証データで示されています。


この記事で得られる3つの重要ポイントは以下の通りです。


まずは全体像から押さえていきましょう。

  • 無機質なオフィス環境は、社員のストレス要因になり得ること
  • 木製パーテーション導入後、副交感神経が優位になる傾向や、唾液中のストレスホルモン濃度が有意に低下したという実証データがあること
  • 木質空間では、非木質空間に比べて作業後のストレス値が低いという調査結果もあること




■ なぜオフィス環境が社員のストレスに影響するのか?

無機質で画一的なオフィス空間は、視覚的・心理的な圧迫感につながりやすく、社員のストレス要因の一つになり得ます。特に採用や離職の悩みを抱える企業ほど、この視点が見落とされがちです。


・長時間過ごす空間が心身に与える影響とは

社員は1日の多くの時間をオフィスで過ごします。その空間の雰囲気は、意識していなくても心身の状態に少しずつ影響を与えていきます。

機能性だけを重視した空間では、業務はこなせても、リラックスできる瞬間が少なくなりがちです。こうした積み重ねが、じわじわとした疲労感やストレスにつながることも考えられます。


・既製品パーテーションが生み出す無機質さの正体

既製品のパーテーションは、コストや施工のしやすさという点では優れています。一方で、素材や色合いが均一になりやすく、空間全体が単調な印象になってしまうケースも少なくありません。


オフィス改装の相談の現場では、機能面は満たしているのに社員からの反応が芳しくない、という声が業界内で一般的に聞かれます。デザイン性への配慮が、実は職場の空気感を大きく左右しているのかもしれません。



■ オフィスの木質化でストレスが軽減されるって本当?

実証実験では、木製パーテーションを導入したオフィスで、心と体をリラックスさせる自律神経の働き(副交感神経)が優位になる傾向や、ストレスを感じると増えるホルモンの一種である唾液コルチゾール濃度が、有意に低下したことが報告されています。感覚的な話ではなく、測定可能なからだの反応として裏付けられている点が重要です。


・心拍変動データが示す「リラックス」のサイン

日本住宅・木材技術センターの実証事例集によると、木製パーティションを導入したオフィスでは、導入前と比べて心拍変動の指標に変化が見られ、心身がリラックスした状態を示す自律神経の働き(副交感神経)が優位になる傾向が確認されています。


数値として現れるということは、それだけ体が実際に反応しているということでもあります。目に見えにくい変化だからこそ、こうしたデータには意味があると言えます。


・唾液コルチゾール濃度の変化からわかること

同じ実証事例集では、木製パーティション導入後に唾液中のコルチゾール濃度が有意に低下したことも示されています。コルチゾールとはストレスを感じたときに体内で増えるホルモンの一種で、その減少はストレス反応が落ち着いてきていることを示す一つのサインです。


また、令和5年度の実証では、木質空間での作業後のストレス値が3.9KU/Lだったのに対し、非木質空間では4.6KU/Lという結果も報告されています。木質空間の方が、作業後の緊張がやや和らいでいる傾向がうかがえます。

参照URL:

内外装木質化等の効果 実証事例集



■ 木質化によるストレス軽減、注意点や限界はある?

木質化は有効な手段の一つですが、万能ではありません。実証データも限られた条件下でのものであり、過度な期待は禁物です。


・実証データの対象や条件に見る限界

先ほど紹介したデータは、令和5年度に特定の施設や環境で行われた実証実験に基づくものです。被験者の人数や実施環境が限定的であるため、すべてのオフィスで同じ効果が得られると断定することはできません。

最新の情報は、実証を行った機関の公式サイトなどで確認することをおすすめします。


・木質化だけでは解決できないストレス要因もある

社員のストレスは、職場環境だけでなく、人間関係や業務量など、さまざまな要因が絡み合って生じるものです。木質化を取り入れても、そうした根本的な課題がそのまま残っていれば、期待した効果を実感しにくいこともあります。


木質化を「万能な解決策」としてではなく、働きやすい環境づくりの一つの要素として捉えることが、現実的な向き合い方と言えるでしょう。

参照URL:

内外装木質化等の効果 実証事例集



■ 自社のオフィスに木質化を取り入れるには?

全面的な改装をしなくても、パーテーションや建具単位での木質化から、ストレス軽減効果を狙うことは可能です。まずは現状のオフィスの課題を整理し、部分的な導入から検討するのが現実的な進め方です。


・パーテーション・建具単位での木質化という選択肢

オフィス全体を作り変えるとなると、費用も時間もかかります。まずは打ち合わせスペースや執務エリアの一部など、目につきやすい場所から木製の建具やパーテーションを取り入れる方法もあります。


なお「木質化」という言葉は、構造自体を木造にする「木造化」とは異なり、内装や建具など目に見える部分に木材を使うことを指します。公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律の定義によれば、この2つは明確に区別されています。


・導入前に確認しておきたいポイント

木質化を検討する際は、以下のような点を事前に確認しておくと、後々の認識のずれを防ぎやすくなります。


  • どの範囲まで木質化するか(一部導入か、全体的な導入か)
  • 既存のオフィスレイアウトや動線との相性
  • 予算感と、対応できる業者の実績や施工範囲

見た目のイメージだけで決めてしまい、実際の使い勝手や動線との相性を後から確認して困る、というケースも珍しくありません。事前に専門業者と相談しながら進めることで、こうした行き違いを避けやすくなります。


参照URL:

内外装木質化等の効果 実証事例集




■ オフィスのストレスと木質化に関するよくある質問


・木質化すれば誰でもストレスが軽減されるの?

個人差があり、すべての方に同じ効果が保証されるわけではありません。実証データはあくまで平均的な傾向を示すものであり、一つの参考情報として捉えていただくのが適切です。


・木質化とアロマや観葉植物によるリラックス効果は何が違うの?

木質化は空間そのものの素材や視覚環境を変える方法であり、香りや植物とは異なるアプローチです。どちらがより効果的かという直接的な比較データについては、現時点で確認できていないため、今後の情報にご注意ください。


・部分的な木質化でも効果はあるの?

全面的な改装を行わなくても、パーテーションなど部分的な導入で心理的な変化を狙うことは可能とされています。まずは負担の少ない範囲から検討していただくのが現実的です。



■ まとめ

オフィスの無機質な環境は、社員のストレス要因になり得ますが、木質化は心拍変動や唾液コルチゾール濃度といった体の反応で裏付けられた、ストレス軽減の一つの手段です。


私たちは愛知県を拠点に、東海エリアでオフィスの木製建具・家具の特注製作を手掛けています。既製品にはない空間に合わせたデザインで、無機質になりがちなオフィス環境の改善をサポートしています。


「まずは自社のオフィスに合う木質化の方法を知りたい」という方は、部分導入から始められる木製建具のオーダーについて、お気軽にご相談ください。現状の課題をお伺いした上でご提案いたします。


相見積もりを検討中の方も、木質化によるストレス軽減効果や導入範囲について、疑問点だけでもお問い合わせいただけます。まずはお気軽にご相談ください。